電動配線ダクトカッターによる切断作業の注意点とは

配線ダクトとは、様々な大型機械の電気系統を束ねている制御盤などに必ず使用される部品です。各電気機器を電線で接続する際、見栄えの良さからケーブルを収納するこの配線材料は、盤の大きさや収納する電線の太さや本数によって最適なサイズを機器との調和をもたせて配置されることを求められております。配線ダクトは基本的に樹脂でできており、どのメーカーも2mの定尺で販売されていることから、まずは専用のカッターや大規模な生産工場では小型の回転刃を使用した電動カッターなどで切りそろえる作業を行います。電線の導線上にダクトを配置することを求められているため、どの位置にどのサイズのダクトをどのくらいの長さで取り付けるかとても重要になってきます。

様々な大きさや長さに切り揃えられたダクトは、機器を取り付けるための内部の専用の板にブレーカやPLC・機器取付用DINレールと同様に次々とビス止め固定されていきます。中規模の生産工場でしたら配線ダクトの切断作業ではダクトカッターで切り揃えていくのですが、公共施設やプラント工場など多くの制御盤や配電盤を製作している大規模の工場ですと、ダクトカッターでは作業効率が悪くなるため、電動式のカッターを用いて高速に作業を進めていきます。その際に注意しないといけないことは、切断時に発生する切り粉が工場全体に舞い散ると吸塵などで人体に悪影響を及ぼしてしまいますことです。工場経営者は、作業員の健康管理として切り粉の蔓延を防ぐためにカッター付近に集塵機を配置して環境を保全するとともに、吸い上げられた後の切り粉の廃棄処分も注意して取り扱うような配慮が求められております。