融雪剤とは何か、雪国ではない地域に住んでいる人にとって馴染みがなく知らない人も多いかと思われますが、融雪剤は文字通り雪を溶かす目的で利用する化学材料で主成分は塩化カルシウムです。塩化カルシウムはいわゆる塩に分類されるものですから、道路などに撒いたときには自動車のボディを腐食させてしまう恐れがあるなど連想できる人は多いといえましょう。しかしながら、塩化カルシウムなどの塩分は金属だけを腐食させるわけでなくプラスチック素材の製品にも影響を与えることがありますし、車のタイヤに利用しているゴムにも影響を与えることがあるなど融雪剤のリスクは多種多彩なものがあることがわかるのではないでしょうか。もちろん、タイヤに使うゴムは融雪剤などの影響を受けにくいものが使われていたり、ケーブルを束ねるための結束バンドおよびケーブルの被覆にも塩化カルシウムの影響を受けにくい材料が使われているのが特徴です。
結束バンドはナイロン樹脂が主原料となるわけですが、ナイロンには複数の種類がありそれぞれにナイロン6やナイロン66、ナイロン11などの数字が付いているのが特徴です。この中で、ナイロン11と呼ばれる材質は塩に対する腐食が小さい、耐性を持つといわれており、融雪剤を使うような雪国や塩害を受けやすい海沿いの地域などで使う結束バンドの主材質です。ケーブル類を束ねるときやケーブルを固定するときなど、結束バンドを使う場合には材質をチェックすると安心です。
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